2008年10月7日火曜日

「『改革なくして成長なし』という小泉政権のスローガンは今でも正しいのである。」。なぬー?(笑)

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●池田信夫ブログ


池田信夫センセイの取って置きの「お言葉」が、ついに出ました。「『改革なくして成長なし』という小泉政権のスローガンは今でも正しいのである。」


いやー、いい言葉です。小泉純一郎引退のこのご時世になっても、。「『改革なくして成長なし』という小泉政権のスローガンは今でも正しいのである。」。その勇気ある発言に感動しました。

さて、今日の池田センセイは、誰でも知っているシュンペーター、ハイエク等、オーストラリア学派とケインズとの論争とその経過を書いていますが、池田信夫センセイも、心なしか元気がないようです。


それもそのはず。池田信夫センセイが太鼓判を押した、アメリカ議会での「金融安定化法案」可決にもかかわらず、アメリカの金融不安は、一向に収まりそうもありません。池田信夫センセイも、不安になってきたのでしょう。

ところで今なって改めて構造改革を賛美し、不良債権処理という「清算主義」を擁護したくなったのは何故でしょう。やはりアメリカの金融不安の根強さを見て、日本国内の経済論議がケインズ主義に傾いていくのを警戒しているのでしょう。

今頃、「『改革なくして成長なし』という小泉政権のスローガンは今でも正しいのである。」なんて、池田信夫センセイしか言いませんものね。池田信夫センセイは、やはり、木村剛、竹中平蔵等の腰ぎんちゃくだったんですね。

よーく、わかりました。「『改革なくして成長なし』という小泉政権のスローガンは今でも正しいのである。」……ですよね。


結果的には、ハイエクもシュンペーターも「政府は何もするな」というメッセージを出してしまい、それがケインズの「積極財政」論に敗れたことは事実だ。しかしフーバーがハイエクの影響を受けたわけではなく、ルーズベルトがケインズの本を読んだわけでもない。フーバーは銀行を叩く「国民感情」に押され、ルーズベルトは企業の求めるバラマキをやっただけだ。

おもしろいのは、資本と労働の誤配分が長期にわたって続く原因を、ハイエクが「低金利によって過剰に資本集約的(roundabout)な生産が維持される」ことに求めている点だ。これはCaballeroの、資本の固定性がコーディネーションの失敗の原因だとする議論とよく似ている。低金利は過剰資本を温存するので、長期的にはやめる必要があるが、大恐慌の最中はその時期ではない。

したがって経済が安定したら異常な低金利政策をやめ、古い資本を破棄して労働移動を促進する必要がある。これは日銀に近い考え方だ。日本の成長率が落ちているのは、輸出産業に依存した景気回復のメッキがはげ、国内産業の低生産性が露呈してきたためなので、金融緩和は不動産・建設などのゾンビ企業を延命するだけだ。それは目先のGDPを支えるかもしれないが、長期停滞は止まらない。「改革なくして成長なし」という小泉政権のスローガンは今でも正しいのである。


(池田信夫ブログから)

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